日本とヨーロッパのレース
(ROTAX MAX ユーロチャレンジの場合)
最近、野球、サッカー、ゴルフなど海外に行く方が増えてきています。
カートも海外のレースが徐々に身近なものになってきていますが、
日本のレースとヨーロッパとは、なにが違うのでしょうか?

まず、日本のレースと決定的に違うのはヒート数が違います。

タイムトライアル、予選ヒート3回、プレファイナル、ファイナルの順番です。
日本は、タイムトライアル、予選、決勝
ユーロは何回もスタートがある訳です。
そこで重要なのは1ラップ目の速さです、いくらラップタイムがみんなより速くても、
スタートで下がってしまえばタイムトライアルのがんばりも意味がなくなります。
その次に、前車を抜かして行けるか行けないかです。
タイムが出ないのは論外ですが、上位に来るドライバーはどんどん抜いていきます。
逆に積極的に抜きに行かないと後ろのドライバーからどんどん抜かれてしまいます。
うまく抜かされるテクニックも必要です、これが上手くないと1台どころか数台から一度に抜かされます。

2004年からユーロチャレンジに行っていますが
ユーロのドライバーと日本のドライバーの差がどんどん開いて行く気がします。
全日本のただ周回数の多いだけのレースはあまり意味が無いように思われます。
イギリスの”SUPER ONE”シリーズでは、予選ヒート3回を前半/中盤/後半の違った位置からスタートし、
レースの強さを競うシステムになっています。

では、どのようにすれば良いのでしょうか?
簡単です
ROTAXでレースをすれば良いのです
だんだん増えてきている参加者がさらに増えればレベルがさらに上がり、予選落ちが出るようになれば
気の抜けない面白いレースになると思われます。
さらに、世界で自分の実力を試したければヨーロッパで同じ条件でレースすることも出来ます。

EIKOからの依頼ではありません。
もし他の代理店がROTAXを扱っていても同じ事をしていると思います。
なぜならROTAXが実質的に世界標準のエンジンになっているからです。
今年、オランダでは、KFクラスが不成立の為実質、ROTAXが最上位のクラスとなり、毎レース200台以上のエントリー、
隣国のベルギーでもROTAXクラスは、毎レース120-30台を越え、
年間1000基が売れているイギリスでは、SUPER ONEシリーズだけで、200数十台以上のエントリー、
日本も含め、その他の国でも最も人気のあるシリーズの一つとなっています。

KF1/KF2/KF3は、同一エンジンを各クラスで使用できるのですが(ROTAXもそうですが)、
エンジン単体が高価でコスト的に安いものではないようです、
さらにどのエンジンを選ぶかによって、致命的な差になってしまいます。
毎年改良されたものが発売され、どうしてもエンジン買物競争になりそうです

ROTAXのレースの良い所はエンジンがワンメイクでストック状態の為それほどエンジン差が無い事です。
(タイム的に2007年のオーストリアを見ても1秒以内に56人もいます。)
それから、ランニングコストの安さ、それに十分にパワフルであることです。
ですから、ユーロチャレンジの参加者が年々増加しています。
今年は、エントリーを68人に制限しているので20人以上キャンセル待ちがいるほどです。
来年は、更に増える見込みなので、エントリー制限が緩和され、予選ヒートが増えるかもしれないとのことです。

フレームメーカーは、ROTAXに年々力を注いできています、TONY-KARTでさえDD2専用のフレームを作っており、
ユーロチャレンジでは各メーカのエンジニアが来てそれぞれのフレームユーザーのセットアップやレースを手伝っています、
特にbirelは、レースマネージャーとしてマイクウィルソンが常に居て、birelユーザーを勝たせようと真剣に取り組んでいます.。
どのフレームメーカーもこのレースの重要性を理解しているようです。

シニアクラスのプレゼンターを務めるマイクウィルソン

日本でもローコストなROTAXエンジンで参加者数がさらに増え、競争が激しくなり、ヒート数を増やしたり、
GP2で行なわれるようなリバーススタートなどが取り入れられると海外との差が少しは無くなって行くと思います。


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